共栄株式會社
鈴木商店ニューヨーク駐在員が起業した製鋼原料商社
共栄株式會社は、鈴木商店が破綻した昭和2(1927)年、當時ニューヨーク支店長だった寺崎栄一郎(新潟県出身、神戸高商卒、明治45(1912)年入社)と同店に勤務していた松岡朗(あきら)(石川県出身、金沢商卒)の二人が大阪に創業した「共栄商會」が前身です。
ジャワ勤務の経験があった寺崎が砂糖業界に詳しかったこともあり創業當初は砂糖を輸入していました。
創業の翌年、ジャワの取引先から打診があり鉄スクラップ50tを輸入して神戸製鋼所へ販売しました。この當社初の製鋼原料の取扱いは、もともとは鈴木商店が手掛けていた取引でした。以後、鉄スクラップの輸入が主な業務になりました。
昭和6(1931)年、事務所を神戸に移転。南洋の鉄スクラップ輸入を続けながら國內取引にも進出。高爐メーカー、電爐メーカーとの取引を拡げて日本有數の製鋼原料商社となりました。
平成14(2002)年に移転した共栄株式會社の本社は、鈴木商店が本店を構えた神戸市中央區栄町通にあります?,F在、國內12ヶ所の拠點を中心として全國の取引先へ製鋼原料を供給しています。