澁谷油脂株式會社
「釜焚き石鹸」を守り続ける、鈴木出身者創業の石鹸メーカー
澁谷油脂は、兵庫県立神戸商業卒後、鈴木商店に入社し香港、青島、浦塩(現在のウラジオストク)等の海外支店で油脂取引の経験を積んだ澁谷義雄が大正13(1924)年、獨立創業した澁谷油脂有限會社に始まります。
創業當初は植物油脂の売買が中心でしたが、やがて金子直吉の持論でもある製造業への進出を果たすべく固形石鹸、粉末石鹸の製造を開始、さらに昭和12(1937)年に搾油工場を建設し、食用油など製油事業にも進出しました。天然油脂由來の石鹸は當社の代表的な商品になりました。
合成洗剤全盛の今日、天然油脂を釜で焚く(釜焚き製法)「釜焚き石鹸」を守り続けるのは、創業者の殘した“より良い石鹸を作りたい”という本物の石鹸へのこだわりからに外なりません。
現在當社では、油脂や石鹸を知り盡くした専業メーカーとして釜焚き製法による「田舎娘」ブランド他各種洗顔石鹸、柿渋エキス?緑茶エキス配合のボディソープ、國産馬油による洗顔石鹸?ボディソープ?スキンクリーム等の主要製品を製造しています。
さらに近年、廃食用油を再利用するリサイクル事業にも注力しています。コンビニエンスストアや飲食店などから回収した廃食用油を原料に薬用ハンドソープを製造し、回収元に戻すリサイクルシステムを構築して“燃やさないリサイクル法”を実踐しています。